こんにちは、Ayakaです。
今回は、書店でふと目に入ったので買ってみた『移動する人はうまくいく』をレビューしたいと思います。
正直、あまり期待せずに読み始めたのですが、読了したときには「人生を変えられるかも?!」という気持ちになっていました。
具体的なアドバイスもあるので、気になったらぜひ読んでみてくださいね!
人生を豊かにするためには選択肢が多いほうがいい

著者の長倉さんは、『移動する人はうまくいく』の冒頭で「安定と定住を捨てろ」と書いています。
会社員を辞めて、マイホームなんか手に入れず、いわゆる「ノマド」的な生活が理想だと。いや、そんなの無理でしょ!とこの時点では思うのですが、読み進めていくと長倉さんの言わんことがだんだんと分かってきます。
人生において重要なことは、「選択肢をふやす」ことだそうで、会社を辞めることによってそれが実現すると。
フリーになれば、自分で仕事も選べるし、誰とどこで働くかも自分次第。もちろん簡単なことでは無いのですが、選択肢が増えることで人生が豊かになるし収入も増える。
そこで大事になってくるのが、環境を変えることなのです。
移動とは環境を変えること

人が変わろうとするためには行動を起こすしかないのですが、その行動を変えることの第一歩が「環境を変える」ことなのです。
環境が変わると感情や考えが変わり、そして行動につながっていくんですね。
手っ取り早く環境を変えるには「引っ越し」が最適だと長倉さんは書いていますが、私自身「確かに!」と納得する部分がたくさんあります。
というのも、読んでいてふとカナダ時代のことが重なったからなのです。
カナダで得た経験に納得感がでた
移動することで、「過去を知っている人」「過去によるコントロール」から逃れることができる。結局、そこからしか「新しい人生」は始まらない。
『移動する人はうまくいく』- P156
『移動する人はうまくいく』を読み進めるうちに、ふとよぎったのがモントリオールでのワーホリ経験でした。
それまでの人生は、大学の頃に思い描いていたキャリアでは無かったけれど食いっぱぐれることもなく、のほほんと生きていました。特になにも努力せず、年1回の海外旅行に行ければそれで満足という、適当な人生(笑)。
ところが、やっぱりワーホリに行くと決めてからは、自分の意思で住む環境を選び、仕事を選び、誰と何をするのかを選択することが必須。与えられた環境ではないので、自分で必死に考える必要がありました。

そして、渡航(移動)して環境を変え、そして過去の自分を知らない人たちばかりの場所に行ったことで、新しい人生がスタートしたわけです。
自ら環境を選ぶことで、人生の選択肢も増やすことができて、それが好循環していたように思います。
カナダに住んでいた頃は、日本にいた頃よりも全てがうまく行っていたので「なんでだろ〜?」と思っていたのですが、この本を読んで腑に落ちました。
関連記事:【海外生活】カナダに住んで得たもの。思考やライフスタイルが変化するきっかけに。
移動体質をつくるためのプラン
とはいっても、そんな簡単に引っ越したり海外移住なんかできない!という人がほとんどのはず。なので、「まずは移動体質になろう!」と長倉さんが提案するアクションプランを抜粋します。
- 「即レス」「即イエス」「即報告」を心がける
- 率先して人を紹介する
- 年下の知人を積極的につくる
- 著者に会いに、書店イベントに行く
- コミュニケーションコストが低い人になる
- 効率ばかりを重視しない
- 記憶に残る人になる
- 通勤経路を変える
- 1泊の海外旅行に行く
- 年4回は海外へ、年4回は国内へ
- 月1回はホテルに泊まる
- 海外在住の日本人と関わる
- 嫌いなことにもチャレンジする
- 役立たないものに触れる
- ユーチューブは見ない
- 1日10分生成AIに触れる
- ロードムービーを観る
- 1日1冊読書する
- 洋楽か、歌詞のない音楽を聴く
- 海外の情報をインプットする
- 海外投資を始めてみる
- 外貨を稼ぐ
- 子どもを連れて海外の大学に見学に行く
- 社会貢献をしてみる
- 国に頼らずに生きる意識を持つ
- 悩まない。迷わない
- 反省しない
- 見切り発車する
- 他人の目を気にしない
- 毎日同じ時間に同じことをする
難しく考えずとも、今日からでも実践できそうなことって意外と多くありませんか?
年4回の海外は無理だとしても、月1のホテルステイや国内の移動とか、実践できそうな案もたくさん。
副業としてネットビジネス(私が言うネットビジネスとは、ブログやSNSのこと)をやっていると、気分転換にホテルにこもって作業とか、今日はカフェで集中しよう、とかできるので、その点では移動体質も作りやすいなと思ってます。
移動時間にインプットもできるし、長距離の旅ならその間にやるべきこともできる。やりたいことがたくさんあるのに時間がない!という人は、移動することでその時間を有効活用できるんです。

時間がないという人ほど、家にいる時間にダラダラとYouTubeを見たりしていますよね・・・(はい、私のことです)。
まとめ:自己啓発本にあきた人にはおすすめ!

長倉さんはアクションプランの最後に、一番大事なことを言ってくれています。それが「現実を動かすのはコツコツとやること」。
もっとも重要なのは、淡々とやり続ける力だ。
『移動する人はうまくいく』P210
淡々とやり続ける力を身につけるのに良い方法は、「毎日同じ時間に同じことをする」こと。
環境が変わって行動に移せたとしても、この本質の部分ができないと結局は変われないんですよね。習慣化も手っ取り早いのが環境を変えること。ぜんぶ繋がってるな、と思います。
そして、私がこの本をおすすめする理由が、自己啓発本にありがちな「フワフワした」内容じゃないこと。
「好きなことで稼げる」「ワクワクする」「やりがいがある」という環境を信じてはだめ。現実を動かすのは「毎日同じ時間に同じこと」を「コツコツ」とやることなんだ、と。
人生を変えるために、環境を変えてコツコツとやっていこうと思えた本でした。
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